今回は僕が実際に土地を購入した時に、「確認しておけば良かった」と感じた事を紹介していきたいと思います。
とその前に、まずイメージして欲しい事があります。それは、家を建てて生活している「自分や家族の姿」です。賃貸とは違って家を建てるという事は、「生涯その土地に住む」可能性があるという事です。自治会の活動が多い、買い物が不便だから、ご近所が・・・といった理由で簡単には引っ越せないのです。なので、以下を参考に慎重に検討してください。
1.スーパーや日用品の買い物
生活していく上では欠かすことのできない買い物。これは、誰もが検討することでしょう。やはりスーパーが遠いと荷物が大変ですからね。スーパー・ホームセンター・ドラッグストア・コンビニは確認した方が良いでしょう。
2.行政・金融機関
市役所や行政センターが近くにあると、とても便利です。利用頻度はそれほど高くないとは思いますが、誰しも必ず利用します。そして、郵便局や銀行等の金融機関・ATMの確認もしておくと良いですね。
3.子供の環境
学校までの距離が遠いと子供にはかなり負担だと思います。一昔前であれば「少しくらい遠い方が体力がつくから」と言えたと思いますが、昨今の子供の事件・事故を考えると遠くなればなるほど、そのリスクは高まるのではないでしょうか。
また、お子さんが小さいのであれば近所に同じ年代の子供がいるのか、子供だけでも安心して遊べる公園はあるのか、線路や車の交通量も調べておくと良いですね。
僕は子供に本を好きになって欲しくて、よく図書館を利用しています。自分の子供がどんな事に興味を持っているのか、どんな事を学んで欲しいのかを考えてみて、どのような施設が近いと良いのだろう?という視点で検討しても良いかもしれませんね。
4.配偶者の実家との距離
僕は最初、お互いの実家の中間点くらいに家を建てようと漠然と考えていました。しかし、一向に自分が思い描いているような土地は見つかりません。
そんなある日、僕の両親から「ウチの土地に建てたらどうだ」という提案を受けます。しかし、義理両親宅の隣に家を建てる事に「元妻」は猛反対。僕もそんなに乗り気ではなかったので断りました。
しかし、現在僕が住んでいる土地を不動産屋から紹介してもらった時です。この土地は、先ほどとは逆で「元妻」の実家から目と鼻の先。「元妻」は嬉しそうだし、環境も良かったので購入を決めたのですが、「元妻」の言動に対して僕は、腑に落ち無い感情を抱いた事を覚えています。
でも、結果的に今の土地で良かったと思っています。僕の実家に家を建てていたら、共同養育はもっと難しくなっていたでしょう。お互いの実家は車で30分以上かかるので、今のように頻繁にやりとりする事はできなかったと思います。
どちらの実家に近い方が良いか、答えは人それぞれだと思いますが、夫婦・家族でよく話し合ってください。くれぐれも、「自分の実家」を優先し、自分の考えを相手に押し付けるような事はしないように気を付けましょう。
5.自治会の活動・運営状況
自治会のホームページがあればチェックし、不動産屋もある程度の情報は持っていると思うので確認してみましょう。
僕のところでは、ごみゼロ運動や公園の除草作業、年末年始の集会等、他の自治会と比べると活動が活発かもしれません。一見デメリットのように聞こえますが、頻繁に近所の方と顔を合わせ交流する機会があるという事は、この地域にどんな人が住んでいるのか把握できますし、困ったときにも声を掛けやすく、お互いが協力して安心して生活できます。そうした関係は防犯にも繋がるので、子供がいる家庭ではメリットの方が大きいのではないでしょうか。
ちなみに、新居に引っ越したばかりで、あまり顔を知られていない頃(隣近所には挨拶してありましたが・・・)生ごみをを捨てに行ったら「あんたはどこの人?勝手に捨てちゃダ メだよ!」と、おじさんに注意を受けました。びっくりして説明しましたが、今思えばこういう「地域の目」があるって重要だと思います。今はもちろん、おじさんとは顔見知りです。
とはいえ、そういった人間関係が煩わしいと感じている方も多いと思います。そういったものを回避するという意味でも、自治会の状況をチェックする事にはメリットがあると思います。
6.隣近所にどんな人が住んでいるか
僕の場合は、「元妻」の実家が近かったので情報が集めやすかったのですが、普通に考えると確認するのは難しいですね。
出来る事といえば、
・早朝や深夜に騒音はないか、不審者に間違われないように確認する。
・「土地の購入を検討しているので、この地域の住み心地はどうか」等を訪問して直接聞き、対応をみる。このときに、自治会の情報を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
と、いったところでしょうか。
7.ハザードマップを確認
近年は自然災害が増え、地震・洪水・土砂災害など、何が起きても不思議ではありません。少しでも災害のリスクを軽減するためには、「ハザードマップ」で地盤・土地の高低・を確認する事をおすすめします。
地盤が固ければ、地震の被害を小さくできる可能性があり、土地が高いところにあれば洪水などの被害を防ぐことができます。「ハザードマップ」は市役所や行政センター等などで入手できるはずです。また、国土交通省が「ハザードマップポータルサイト」を公開していますので、こちらで確認してみても良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なかなか、全て条件が揃う「土地」を見つけることは難しいとは思いますが、検討し妥協して購入するのと、購入してから「確認しておけば良かった」と後悔するのとでは、大きく違うと思います。皆さんには後悔して欲しくないので、ぜひ参考にしてみてください。
最後までありがとうございました。
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