プロフィールにも書いていますが、僕は離婚しており長男がいます。 そして、現在の子育てについては「共同子育て」を行っています。今回は、「共同子育て」をどのように取り入れたのか、僕の体験と実践する時のポイントを紹介していきたいと思います。
優先すべきは子供
経験されている方なら分ると思いますが、離婚の話しが出るとすごくつらいですよね。自分の事はもちろんですが、子供の将来の事や子供が泣いて悲しむ姿を想像してしまうと、今まで経験した事がないくらい胸が苦しくなりました。
僕は色々と悩み考えて一つの答えにたどり着きます。
僕が幸せを感じるのは「子供が笑顔で元気に過ごしているとき」。また、子供も親が楽しそうにしている姿を見ることで安心して幸せを感じるはず。今の状態では子供に不安を抱かせてしまい、みんなが不幸になってしまうと。
離婚へ対する不安や迷い、「元妻」への不満や怒り、といった心の葛藤があるのは自分を中心に考えている証拠だ、と気づいたのです。
それからは「一番に優先すべきは子供が幸せである事」という信念で行動しようとしましたが、僕はそんな「できた人間」ではないので、頭でわかっていても感情をコントロールする事は難しく必死で「草むしり」をして感情を抑えていました。
そして、どうにか離婚をしないで済む方法はないのだろうか?と暗中模索しましたが、夫婦仲がさらに悪化。最悪このままでは、子供と思うように会えなくなってしまう。そうなれば、本末転倒。子供にも悲しい思いをさせてしまいます。
離婚を決意
これ以上、離婚を回避しようと奔走するのは状況が悪化してしまうと判断します。
では、何が最善なのかwebや書籍で調べまくりました。そして、たどり着いたのが「共同子育て」です。日本では離婚するとどちらかが親権を持ち、子育てをするという民法上の定めがありますから「離婚しても一緒に協力して子育てをする」という、概念を持っている人が少ないと思います。子供からしてみれば離婚したとしても、2人は大好きな「パパとママ」です。大好きな2人が争う姿なんて見たくないはずです。
アメリカではこの「共同子育て」という考え方は当たり前です。離婚前に「子育てプラン」という、面会交流時の送迎方法や子供へのしつけ方針、誕生日等の特別なイベントをどう過ごすか、といった細かな約束事を作成するように義務づけている州もあるそうです。
僕たちはこの時、幸いにも会話ができないほど険悪な関係にはなっていなかったので「共同子育て」を実践するならば、という条件をだして離婚に応じることにしました。
こうして、共同子育ての取り組みが始まったのです。
共同子育ての取り決め
それから、「共同子育て」について、さらに情報を集めました。が、そもそも日本では「共同子育て」を想定して制度が作られていません。アメリカの考えをそのまま実践しようとしても無理がありました。
なので「子育てプラン」を離婚協議書に盛り込んでしまおうと考えたのです。「離婚協議書のテンプレート」をwebでダウンロードし、「子育てプラン」の内容は書籍を参考に2人で決めて、離婚協議書として作成したのです。
そして、口約束だけにならないよう「公正証書」とする為、公証役場へと相談に行ったのです。が、対応したおじさんに「子供のためって言うのはわかる。言いたい事はわかるんだけど、「子供の気持ちを尊重するとか」内容が抽象的だから意味ないですよ。そもそも、子供の事を思うなら離婚しない方がいいんじゃない?」と、相手にされないだけでなく、余計なことまで言われてしまいました。
「公正証書」は諦めて、お互いの両親に内容を説明し、当事者+お互いの親=4人で署名し、それぞれ一部づつ保管するという対応を取りました。法的な効力は乏しいと思いますが、お互いの両親を巻き込むことで「実質的な効力」はあると思います。
支援団体を活用する方法
そうは言っても「共同子育て」なんて無理。「会話もできないし、顔すらみたくない」という方もいらっしゃると思います。そういう方は、プロのサポートを受けてみてはいかがでしょうか?
「共同親権運動ネットワーク(Kネット)」では、電話相談や「共同子育てプラン」のダウンロード、共同子育てについての最新情報を得る事ができます。また、同じ系列で「共同養育センターつむぎ」では、親同士の間に入り、子供の面会交流の支援も行っています。
共同子育てを実践する3つポイント
「共同子育て」について僕の体験談を紹介してきましたが、最後に「共同子育て」で特に注意するべき「3つのポイント」を紹介します。そちらも確認してみてください。
1離婚のタイミング
僕の周りを見てみると「もう顔もみたくない!」という状況まで、頑張ってから離婚を決断するという方が多いように感じます。こうなると、裁判や調停という争いにまで発展しかねません。「まだ修復できる」と希望を持ってしまう気持ちはわかりますが、関係を悪化させてしまうリスクもはらんでいます。
「共同子育て」は離婚しても、2人で協力しなければいけません。 子供の事を考えるのであれば、少しでもお互いに「思いやりの気持ち」が残っている早めの決断が良い、と僕は思っています。
2自分の感情をコントロールする
離婚には色々な感情が伴います。怒り・悲しみ・不安や喪失感など、言葉では言い表せないような感情がたくさん沸き起こります。そして、その矛先はどうしても「元配偶者」へと向けられます。 こんな状況になったのは「お前のせいだー!!」と言いたくなる気持ちはわかります。
僕も未だに、そういった負の感情が突然沸き起こります。でも、その感情は絶対に「元配偶者」にぶつけてはいけません。この「共同子育て」が破たんしてしまうからです。
そうなれば、一番悲しむのは子供なのですから。
これ以上悲しませたくないですよね?
3気分転換をしっかりと
しかし、「共同子育て」で一番難しいのが感情をコントロールする事かもれません。離婚するほどの相手と協力しなければいけないのですから、かなりのストレスです。
そこで、しっかりと気分転換をする必要があります。
子供が「元配偶者」との面会日には、割り切って自分の時間を楽しむのです。子供に対して罪悪感をもってしまう方もいるかもしれませんが、結果的には子供の為になります。いつもイライラしている「親」と一緒にいるより、楽しそうに生き生きとしている「親」と一緒にいる方が子供も楽しいはずですから。
最後に
僕が離婚してから5年。色々な感情が沸き起こる頻度は少なくなりましたが、その感情の強さは当時と変わっていないように感じます。それほど離婚というのは、心身ともに負担が大きいのです。
現在、離婚で悩み苦しんでいる方の力に、少しでもなれればと思い記事にしました。今は不安でとてもつらいと思いますが、子供を想う気持ちがあれば乗り越えられます。幸せな未来を信じて、お互いがんばっていきましょう(#^^#)
最後まで、ありがとうございました。
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